自主勉強会のご報告
- ホーム
- » 自主勉強会のご報告
自主勉強会のご報告
この勉強会は、主催者である、滝本裕之先生が、卒後勉強会の懇親会の席で今までは自律神経セミナーや勉強会はあっても、受講生が主体になった勉強会はないこと。
お互いの研究を発表する機会を作ること。
普段のセミナーでは話しずらい失敗した症例の研究。経営や家族、自分の問題などをグループコンサルティング的に話し合う、などの場を作れないかな?
という話しから始まりました。
こうして、当初は5名ほどの参加予定が、最終的には8名になり、皆さんの意識の高さを感じました。
2014.11.12 第4回自律神経臨床研究会 合宿研修レポート
第4回自律神経臨床研究会 合宿研修レポート
開催日: |
2014年11月12日(水)から11月13日(木)の1泊2日 |
---|---|
場所: |
常総地域交流センター いこいの郷 常総 |
参加人数: | 12名 |
内容: |
学術発表や実技などを4名が発表。
|
レポート作成者: |
「ひろカイロ整体院」滝本先生の発案から始まった「自律神経臨床研究会」の勉強会も2年目になり、2014年11月12日(水)から11月13日(木)の1泊2日の合宿研修として4度目の勉強会を開催しました。
4回目を迎えるに辺り、今度は合宿として開催しよう!という意見から、茨城県守谷市の 「常総地域交流センター いこいの郷 常総」を会場に行われました。会場の都合から、初日の朝に「ひろカイロ整体院」に集合。事務手続きの後に「彩整体」の日下田 一之先生による「症状と記憶の関連性について」から会はスタートしました。
私たち手技での治療家には馴染みの薄い「記憶」と症状の関連についてからの学術発表に参加された先生方の表情も真剣に。わたしも持っている限りの知識を思い出しながら必死についていくのが精一杯。当会の定番になりつつある、ハイレベルな学術内容です。
「症状と記憶の関連性について」日下田
「記憶と症状の関連性について」の具体例を日下田先生の発表から紹介します。
例)5年前に膝を痛めた。
膝は良くなったはずなのに脳は継続的に膝を痛めたと現在進行形で錯覚して痛みを感じている。
例)花粉の時期に症状が出る
家でテレビを見ていて、今年は花粉が多いと報道されているのを見て、先ほどまでは平気だった鼻がムズムズして、目がかゆくなってきた。
これらの例は症状を繰り返すうちに無意識に記憶してしまい、慢性疾患となる。
学術発表の後に駅からお迎えのバスで研修所に移動。昼食後に「記憶と症状と記憶の関連性について」の実技に。筋力テストを行いながら「記憶」にアプローチするテクニックを練習しました。
「腰痛や肩こりなどの新患を30分で終わらせるには」藤井
午後14時からは、二人目の発表者である、私(レポート作成者の藤井)が「腰痛や肩こりなどの新患を30分で終わらせるには」の時間短縮の実技発表を行いました。
これはただ早く施術を終了させることではなく、時間短縮でも患者さんに納得して頂き、また来てもらえるには?の観点から、当院で行っている施術の流れから説明までを実際にデモと質疑応答を行いました。
「痛みについて」山中
15時半からは、3人目の発表者である「治療室 猫橋カイロプラクティック」の山中 清道先生による「痛みについて」の学術発表。講義の内容に加えて資料が大量に。
痛みの解剖学から始まり、「痛みの定義」「痛みの歴史」「痛みの神経生理学」「痛みの悪循環」など、痛みについての知識を分かりやすくまとめて発表されました。
「痛みの臨床」である実技では、痛みと上部頸椎の関連。背骨の歪み・体の歪みと反応点。鎮痛に使える反応点などを発表され、それぞれ先生同士が組んで練習を行い、1日目の学術・実技の発表と練習が終了となりました。
「1日目終了」
午後6時からは、研修所内のホールにて宴会が行われました。研修所内のレストランによる洋食とイタリアンの料理でしたが、どれもなかなか美味しく、先生方も満足されていました。
宴会が行われたホールにはステージとカラオケがありました。当初の予定では、カラオケ大会を行う予定はなかったものの、トップバッターの橋本先生から次々に先生方も歌い、最後は稲田先生による「世界に一つだけの花」で宴会は終了。大いに盛り上がりました。
その後は、2次会としてひと部屋に集まり、夜遅くまで飲み、話しました。やはり治療家同士なので、あちらこちらで施術も行われていました。
「不妊症について」稲田
2日目は、引き続き山中先生の実技発表と練習の後、稲田先生による「不妊症について」の発表が行われました。
不妊症は夫婦ともに異常がないが、不妊が6~7割。妊娠しやすくなるには、副交感神経を優位に働かすこと。女性ホルモンとの関係などを発表されました。稲田先生の不妊についての発表は生理学的な観点から見ているために、テクニックの違いは関係なく、明日から治療院でも各自が使えるほど優れた発表でした。
「総括」
稲田先生の発表にて合宿研修の全日程が終了し。最後に研修所の前にて参加者全員で写真を撮影しました。
初めての試みとして合宿研修を行い、手探りでの運営であったために多くの反省点はありましたが、全ての日程が無事に終了することができました。
お忙しい中、合宿研修に参加された先生方。鈴木先生。2日間お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
来年も自律神経臨床研究会では合宿研修を開催する予定です。
2013.07.10 第一回自主勉強会のご報告
2013.07.10 第一回自主勉強会のご報告
レポーター 八千代台整体院 藤井龍磨
会場は主催者である滝本先生の整体院「ひろカイロ整体院」。
とても広い整体院で、会場には十分すぎる広さ。
めったに他院を隅々まで見学する機会がないので、これだけでも勉強になります。
勉強会の内容
- 「研究発表」...滝本先生による「セロトニン」についての考察と臨床・実技
セミナーといっても遜色のない滝本先生の研究発表。セロトニンの生理学・実際の臨床と 更に実技の発表というハイレベルな内容。 - 「失敗した症例の発表」...各先生から
参加された先生方から、それぞれ今まででうまくいかなかった症例を発表してもらいました。 中には、現在進行形の症例もあり、より真剣なディスカッションが交わされました。 - 「質疑応答、グループコンサルティング」
患者さんへの対応や、施術時間を短縮するにはどうするか。自信をもって患者さんに向き合うにはどうすればいいか、などをそれぞれの考えや方法からディスカッションしました。 - 「鈴木先生からのアドバイス、講義、テクニックなど」
テクニックでは、いままで習った呼吸を改善する仙骨ロッキングや腹足などを復習。さらに、それぞれの疑問を鈴木先生にお聞きして指導を受けました。
総括
勉強会は、和やかながらも真剣な雰囲気の中、通常のセミナーのようにただ講師から教わるだけではなく、各先生方が考え、話すことでより深い「気づき」があったと思います。
特に滝本先生の「セロトニン」についての研究発表は、勉強会のレベルではない高度な内容だったため、大きな勉強になりました。
また、オブザーバーとして鈴木先生に参加をして頂いたために、行き詰まった疑問もその場で考え、具体的にどうするか?のヒントを得ることができました。
11月には2回目の勉強会が行われます。
2回目もさらにお互いが切磋琢磨できる会にしたいと思います。
- ホーム
- » 自主勉強会のご報告