レベルアップセミナー22のご案内
レベルアップセミナー22のご案内
このセミナーの申込受付は終了しました。
前回参加していない方でも理解できる内容です。
前回参加された方は、理解が更に深まりレベルが一段と上がったことを実感できるでしょう。
「鈴木先生、あれは一回では覚えられません!」
前回のレベルアップセミナーの後に会員さんにこう言われました。
自分で言うのもなんですが、私のセミナーは内容がいつもてんこ盛りです。
特に前回の内容は「脳」がテーマだったので、一度で全てを覚えるのは難しいと思います。
それだけ脳は多くの機能を持っており、心身に与える影響はとても大きいと思ってください。
逆にいうと、「脳」にアプローチできると様々な難しい症状への対応もできるようになります。
今まで何が原因か分からなかったり、どう施術していいか分からなかったりしていた患者さんも、脳にアプローチできれば原因も理解でき対応法もわかるようになります。
特に「大脳新皮質(以下皮質と表記)」は人間らしい生活をするためにとても重要であり、自律神経よりも多種多様な働きを行っており、自律神経にも大きな影響を与えます。
右記の図をご覧ください。
上記の図をご覧ください。
ただ生命を維持するだけならば視床から脳幹が機能していればいいのですが、QOL(生活の質・人間らしい生活)の高い生活を営むためには、皮質の前頭葉がきっちりと働く必要があります。
そして、前頭葉がきっちりと働くためには、小脳・側頭葉・頭頂葉もきっちりと働く必要があるのです。そのため、前頭葉を含めた『大脳新皮質へのアプローチApproach to the Cerebral Neocortex(ACN)』が重要なのです。
大脳新皮質の基本的機能
では、どんなふうに大脳新皮質にアプローチするかを簡単にご説明します。
そのためには、まず皮質の機能をご理解いただきたいと思います。
皮質は前頭葉・側頭葉・頭頂葉・後頭葉の 4 つに分かれていることはご存知だと思いますが、その機能は下記のようになっています。
- 側頭葉は聴覚や記憶の情報
- 頭頂葉は体性感覚や空間の情報
- 後頭葉は視覚情報
このように各皮質はそれぞれ異なる情報を認知し、それらの情報を統合しながら前頭葉に伝達し、前頭葉はその複数の情報をもとに状況を把握し最適な反応を行っています。
例えば、目の前のペットボトルで水を飲むとします。
この単純な動作も皮質の働きでお伝えすると...
- 体内の水分量が減ってきたことを視床下部が察知しますが、実際に「のどが渇いた」と意識的に認識するのは頭頂葉。
- 目の前にペットボトルがあり水が入っているのを認識するのは、網膜で捉えた視覚情報が後頭葉に伝わることから始まります。
後頭葉・頭頂葉・側頭葉で認識した情報を統合しながら前頭葉に伝え、前頭葉は状況に最適な反応を行うことで社会生活ができる。
- この視覚情報が側頭葉に伝わり、過去の記憶から「これは水が入っているペットボトル」と認識します。
- それと同時にペットボトルが何処にあるのか認識するのは頭頂葉。 この際、視覚と関節位置覚などの体性感覚情報から自分の位置情報を認識し、そこを中心としてペットボトルがどの方角にあり距離はどれくらいかを認識します。
- そのペットボトルを取ろうとして筋肉を動かすのは前頭葉。
その時にバランスをくずさないように姿勢をコントロールするのも前頭葉。正確にペットボトルをつかむために前頭葉に視覚情報を送るのは後頭葉。動いている最中の関節位置覚などの体性感覚を送るのは頭頂葉。
これらが統合されてスムースにペットボトルで水が飲めるようになります。
各皮質はこのようにあらゆる情報を統合しながら状況に応じて最適な動きをしています。 この時、頭頂葉の機能低下があればペットボトルの位置情報や自身の関節位置覚が狂いペットボトルを倒してしまうかもしれません。(ちなみに皮質はお酒に弱いので飲酒中にグラスを倒してしまうのは頭頂葉の機能低下です。)
つまり、体がふらついたりどこかに体をぶつけたりしてしまうのは、必ずしも小脳や前庭神経の問題があるわけではなく頭頂葉の機能低下も考えられるのです。
そして、前頭葉を含めた大脳新皮質の機能低下は、脳幹を通して交感神経の過剰興奮につながっていき、自律神経症状へと広がっていくのです。
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「感情」は辺縁系だけでなく皮質とも関係する
また側頭葉は過去の記憶を使い表情から感情を推測します。そのため、側頭葉の機能低下があると表情や口調から他人の感情が読み取れなくなり、いわゆる「空気の読めない人」になってしまいます。
ちなみに前頭葉は感情をコントロールする能力もあるため、機能低下があると感情的になります。
このことから、側頭葉と前頭葉の機能が低下すると、人の気持ちが察知できないばかりか自分の気持ちをコントロールすることができずに、社会生活に問題が起きることになります。これが続くと、「人」そのものがストレスとなり引きこもりなどになっていきます。
心理学的には感情がコントロールできなくなるのは過剰な抑圧などですが、神経学的には前頭葉を含め皮質の機能低下です。
更に前頭葉・頭頂葉・側頭葉・後頭葉は情報の伝達の行き来があり、どこかに機能低下があるとその影響が皮質全体に広がってしまうのです。
最終的にこれらの皮質の低下は、先ほどお伝えしました通り脳幹に影響を及ぼし、交感神経の過剰興奮、筋緊張、不良姿勢の持続や呼吸機能の低下、痛覚過敏など、脳幹由来の不快な症状にまで広がっていくのです。
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皮質の各部位の症状と脳幹の症状
参考までに、皮質や脳幹の各部位の機能低下による具体的な症状を一部お伝えします。
あなたの患者さんでこのような方はおられませんか。
◆前頭葉
体に力が入らない・ギクシャクした動きや動きが遅い・バランスを崩す・眼球運動の機能低下・理論的思考や判断力の低下・変化に対応できない・感情コントロールの機能低下・強迫性症状・PTSD・短期記憶の低下・原始反射亢進・意欲の低下・自身にとって重大なことに関心を持てない・注意散漫・ 靴下が左右色違いや靴下の中にズボンが入っているなど、服装の乱れ・目標設定や計画や実行の機能低下・対人コミュニケーション能力の低下・他
◆頭頂葉
触圧覚の低下・痛みの低下や過敏・症状に気付かない、あるいは気付いていても自分事と捉える能力の低下・距離や方向の感覚が低下・よく道に迷う・車でバックするのが苦手・読書力の低下・字がうまく書けない・文字を思い出すのに時間がかかる・解離症状・体をよくぶつけたり、治療ベッドに斜めに寝たりするなど身体認識力の機能低下・他
◆側頭葉
聴覚情報や視覚情報や触覚情報からその物体の性質を認識できない・音楽や生活音や言葉の理解が低下・生き物の動きや表情から心の状態を認識できない・長期記憶能力の低下・文字を忘れたり思い出すのに時間がかかる・場の空気を読めないため人間関係がうまくいかない・他
◆後頭葉
視覚情報がハッキリと認識できない・色や形や奥行などが正確に認識できない・光に対して過剰に敏感・目がショボショボする・他
これら皮質の機能低下により、脳幹の症状が出現します。
◆脳幹
特に交感神経の抑制機能の低下(交感神経過剰興奮)・痛みの抑制機能の低下・過剰な筋緊張・姿勢維持の機能低下などが起こり、心身の様々な症状へと広がっていきます。
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大脳新皮質へのアプローチ (ACN) Ⅱ 内容 (予定)
一日目、二日目を通して...
前回よりもデモを多くしてより実践的な内容にしています。
1.『大脳新皮質』という複雑な迷路を解く!
Ⅰ 症例:あなたならどうする...あなたの現在地
症例① 50代男性 パーキンソン様症状に対して
症例② 30代女性 フリーズ領域で生活している方に対して
Ⅱ 皮質の機能低下による脳幹への影響とその症状
① 『大脳新皮質へのアプローチ法』の取り扱いについて
② 神経生理学的な解説
③ 各種実践:検査やアプローチのデモと実践
Ⅲ 大脳新皮質の機能と検査&アプローチ法
後頭葉:デモと実践練習 視覚を使ったACN
側頭葉:デモと実践練習 体感覚と空間認知を使ったACN
頭頂葉:デモと実践練習 記憶や聴覚を使ったACN
前頭葉:デモと実践練習 認知・判断・運動指令を使ったACN
2.逆に脳幹が皮質を活性化する?
脳幹と皮質の連携機能とそのアプローチ法
アプローチ法の実践練習
3.公開カウンセリング
前回中止にした『公開カウンセリング』ですが、今回は一日目の最後に行います。 なぜなら、鈴木のカウンセリングは『皮質へのアプローチ法』にも通じるところがありますので、カウンセリングが脳にもアプローチしていることがより理解できるようになるからです。
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レベルアップセミナー21
『大脳新皮質へのアプローチ法』 参加者の声
- 大脳新皮質の奥深い働きと、大脳皮質に問題が出た時の考え方や対処法を学べて良かったです。今までは皮質以外の部位の問題だと思っていた症状も、実は皮質に問題がある可能性があるということを学んだので、臨床での考え方と見方、対処法に活かすことができます。
(神奈川県 R.I先生)
指鼻検査は小脳だけでなく皮質の検査にも使えることに驚く参加者
- 大脳の機能と大脳の各領域の検査法について学ぶことができ、とても勉強になりました。皮質の検査やアプローチは自律神経失調だけでなく、痛みや運動器の患者さんにも応用できることが分かり良かったです。
(埼玉県 山中清道先生)
- 参加する前は理解できるのかな?と不安だらけでしたが、とても分かりやすく、すぐ使えるようにしっかりまとめていきたいと思います。
(大阪府 山本しのぶ先生)
参加者の質問にも分かりやすく答える鈴木 - お客様やその中でも特に学生さん、子どもたちの困り感の「なんで?」の所のヒントになりました。大脳新皮質以外にもそのヒントはあるのですが、例えば、ワーキングメモリーが低いということが検査や行動などから分かっているのに何をしてあげられるのか、どうすればいいのか具体的に伝えられそうです。なんで?が分かっていくのがすごく楽しいです!
(滋賀県 菅生大夢先生)
- これまでリハビリで患者さんにやってもらっていたことがどの神経や皮質を使っているのかを考えるようになれた。明日からの治療の見方が変わりそうです。
(千葉県 藤井龍磨先生)
デモもあるので具体的で分かりやすい - これまで新皮質をターゲットにしての施術やリハビリは行ってこなかったので、2日間通して驚きの連続でした。
(岩手県 柔道整復師 藤嶋琢也先生)
- 大脳新皮質の機能や評価法について深く学ぶことができました。発達課題のあるお子さん達を相手にしていると思い当たる節が多々あり、A=Bではなく幅広い視点でアプローチしていけると思います。ありがとうございました!
(埼玉県 冨田公央先生)
- 詳細な脳の知識を知る事ができた。検査の意味を意識することで明確な反応が出る事を期待できそう。めまいの人に対して術者例として原因のバリエーションが広がったことは臨床で悩んだ際に役立ちそうです。
(埼玉県 整体師 M.K先生)
- 大脳皮質の機能を細かく学ぶ事ができた。身体で起こっている事を脳の反応で考えるという事をなかなか行わないのでとても興味深い内容でした。
(千葉県 真継善久先生)
- これまでは刺激にどう自律神経が反応するかを主軸に考えていたが、脳がどう反応するかという新しい視点をもてた。皮質を意識したアプローチを追加していける。
(匿名希望)
- 機能が低下している部位がわかることで、今自分に起きている問題の原因がわかってよかったです。色々な問題の原因がどこからきているかわかることにより自身のセラピーがレベルアップできそうです。
(千葉県 中島海解先生)
特殊な例を検査で発見し解説している
- 皮質の分類が自身で調べても理解できないことが多かったのですが、わかりやすく整理できて勉強になりました。それぞれに対しての機能や施術の方法も基礎の所から応用まで学べました。
(大阪府 K.R先生)
- 皮質を今まで細かく分けて考えていませんでしたが、それぞれの機能を学べたことで症状に対しアプローチの仕方を色々工夫していけそうです。
(千葉県 大塚英二先生)
- 大脳新皮質に関して、整理して理解できた点です。脳に対してさらにおもしろくなりました。完璧なセミナーでした。
(茨城県 整体師 滝本裕之先生)
- 脳の働き、統合していくと良い仕組みがおもしろかった。皮質の大事さが分かった。
(東京都 整体師 F.N先生)
- 意識して動作することがすごく重要だと分かった。複数の領域を関連付けることで活性化が図れることが理解できたので、日常の診療にできることから取り入れてみたい。
(山梨県 整体師 T.K先生)
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レベルアップセミナー22 大脳新皮質へのアプローチ (ACN) 詳細
日時 |
2023年10月24日(火) 11:00~17:00 |
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参加資格 |
日本自律神経研究会 会員の方、もしくはセミナーご参加中の方 |
参加費 |
両日参加 :66,000円(税込み) 1日目参加:35,200円(税込み) 2日目参加:35,200円(税込み) ※懇親会参加費は6,000円です(懇親会参加費のみ当日回収となります)。 後日のセミナー内容販売:参加者22,000円 不参加者77,000円(予定) |
場所 |
東京都中央区日本橋兜町12-7 兜町第3ビル |
交通 |
営団地下鉄東西線「茅場町駅」 12番出口 徒歩30秒 |
会場 |
NATULUCK茅場町新館 2階大会議室 |
地図 | |
定員 |
各25名 |
最少催行人数 |
8名 |
お持物 |
筆記用具 |
お申込み締切 |
2023年10月15日(日) |
*今回のセミナーは2日間でワンテーマになります。両日参加をお勧めします。
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参加申込フォーム
注意事項
- 先着順になりますので、定員数に達した場合はキャンセル待ちになります。
- 最少催行人数(8名)未満の場合は、セミナーを中止とさせて頂きます。
- お申込確認後、事務局より折り返し詳細をメールでご連絡いたします。office@etc-karada.comからのメールを受信できるように設定をお願いします。迷惑メールとみなされる事例が多く報告されております。迷惑メールフォルダもご確認ください。
- 参加費はご登録の口座より2023年10月27日(金)にお引落し致します。
口座のご登録のない方には振込先をお伝えしますので、2023年10月20日(金)までにお振込みをお願いします(振込手数料はご負担ください)。
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