顎と舌とめまいの関係
- ホーム
- » 治療家サポート情報
- » 顎関節症のサポート情報一覧
- » 顎と舌とめまいの関係
顎と舌とめまいの関係
このページでは、『顎と舌とめまい』の関係をお伝えします。
前庭頚反射(ぜんていけいはんしゃ)という反射をご存知でしょうか。
体が傾いても重力に対して顔を真っすぐに保つ反射です。
実はこの前庭頚反射は、顔に対して「顎」と「舌」も反応するのです。
例えば、顔が右に傾くと(頸椎右側屈)顎は右側が上がるようになります。
簡単にいうと右の咀嚼筋(側頭筋・咬筋・内側翼突筋)が緊張するのです。
そのため、無意識に右側で噛む癖がつきます。いわゆる「片噛み」になります。
首を右側屈したり左側屈したりしながら噛んでみて下さい。
倒した方の噛みしめが、強くできることを感じられます。(このようにならない方は、顎がゆがんでいる可能性があります)
また、顔は真っすぐのまま顎の右側が上がると、舌は右側が下がります。
これにより、舌を下げる右側の舌骨舌筋という筋肉が緊張することになります。
つまり、顔・顎・舌は、お互いに補正するようにバランスを取っていくのです。
更に、顔が右に倒れているのにも関わらず、顎の右側が上がらないと、舌がそれを補正しようとします。
つまり、舌の右側が上がります。
この場合、右側の舌骨舌筋の筋トーヌスが低下するか、左側の舌骨舌筋が緊張し、左側の舌を下げることで相対的に右を上げるようにします。
これでもバランスが取れなくなると、前庭頚反射がうまく行えなくなります。
すると、顔を重力に対し真っすぐに保てなくなり、ふらつきが起こる場合があります。
顔が右に傾いたままですと、右側にふらついてしまうのです。
患者さんは、この状態を「めまいがする」と表現することがあります。
顔を真っすぐ保つための重要な要素の一つとして、「顎や舌が正常に動く」というものがあるのですね。
- ホーム
- » 治療家サポート情報
- » 顎関節症のサポート情報一覧
- » 顎と舌とめまいの関係