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抗うつ薬について 日本自律神経研究会 No.18

配信日:2010.05.17

こんにちは、日本自律神経研究会(JANA)の鈴木です。


本日は、抗うつ薬についてお伝えします。


「抗うつ薬は効果がない」という声をお聞きになった先生も多いでしょう。


三環系・四環系・SSRI・SNRIなど、うつ病の患者さんに対して出される薬はいくつかありますが、抗うつ薬で改善しない例は少なくありません。


しかし、改善した例も少なくないため、賛否両論といったところではないでしょうか?


中には「製薬会社の陰謀」という陰謀説もあります。


ある調査では、「抗うつ薬は効果がある。」 と言っております。


「しかしその効果は、プラシーボ効果とたいして変わりがなかった。」とも言っております。


プラシーボ効果は最大で70%ぐらいあるというのが医学的な通説であり、それと対して変わらない数値だったそうです。


しかし、うつ病の患者さんにはプラシーボだろうが何だろうがよくなるに越したことはありません。(医学的には問題でしょうが)


逆にプラシーボ効果が70%もあるならば、それをうまく使ってでも患者さんを改善させるのが我々治療家の務めではないかと鈴木は思います。


問題は、抗うつ剤を服用している患者さんに「抗うつ剤の効果はプラシーボ効果なんだよ」というべきかどうかです。


これも賛否両論でしょう。
患者さん自身がこれを知ってしまったらプラシーボ効果は期待できません。
そのため、症状が改善しない可能性がかなりの確率で高くなってしまいます。


得意満面になり、医学情報を患者さんに言う方もいらっしゃいますが、時と場合を考えなければなりませんね。


日本自律神経研究会 代表 鈴木直人




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