2011年10月のメルマガ

ただ患者さんに寄り添うだけではダメなこともある。 日本自律神経研究会 No.41

配信日:2011.10.26

こんにちは、日本自律神経研究会(JANA)の鈴木です。


突然ですが、4大疾病ってご存知ですか?


がん・心筋梗塞・脳卒中(脳梗塞と脳溢血)・糖尿病の事です。


2011年、厚労省はこれら4大疾病に「精神疾患」を加えて、5大疾病とする方針を決めました。


患者数でいうと、1999年と比較した場合、


  • 脳卒中と心筋梗塞は減少
  • ガンは微増
  • 糖尿病は増加
  • 精神疾患は『激増』です。

ちなみに2008年の各患者数は…


  • 心臓病  : 約80万人
  • 脳卒中  : 約130万人
  • がん   : 約150万人
  • 糖尿病  : 約230万人
  • 精神疾患 : 約325万人

4大疾病よりも数が多いのです。


市民権を得て久しいうつ病ですが、休ませることは非常に重要です。
しかし、治るには患者さん自らが何らかの『対策』を行うというのが重要です。


ストレスを自ら減らすように生活を行う。


ここには『意志』が必要です。


特に「現代型うつ病」とか「新型うつ病」と呼ばれるうつ病は、『逃避型うつ病』とも呼ばれ、疾病利得が非常に絡んできています。


うつ病になることで無意識に得ている利得を手放したくないため、なかなか治らないということは、現場でもよく起きますよね。


ストレスから逃れ、体と症状が一段落したら、「治すためには苦しい思いをすることもある」という前提があることも教えなければなりません。


鈴木は患者さんに、『治すには勇気が必要なんですよ』ということがあります。


『治したいですよね? だったら一歩ふみ出しましょう。』という言葉を続けます。


たまに憮然とする患者さんもおりますが、きっちりとラポールを取っていれば、こちらの言っていることを理解します。


カウンセリングを勉強すると、「クライアントに寄り添うこと」を教わります。
しかし、寄り添うことは重要ですが、寄り添うだけではある一定の患者さん達は、寄り添うことに慣れてしまい、次の段階に進みません。


これを打開しなければ『依存』へと変化し、患者さんの病気はなかなか治らないのです。


患者さんは無意識に「治ったら先生は私に寄り添ってくれない」と思ってしまう場合も多いのです。


さて、あなたの患者さんはいかがですか?


日本自律神経研究会 代表 鈴木直人


卒後勉強会 日本自律神経研究会 No.40

配信日:2011.10.17

こんにちは、日本自律神経研究会(JANA)の鈴木です。


以前、お伝えした卒後勉強会の詳細です。


日時は11月9日(水) 10:00~16:30
場所は東京です。


卒業後も勉強をし続けて、うつ病や自律神経失調症の専門家になりましょう。


特にあの地震の影響で、時間差でうつ病や自律神経失調症になる方が出てきます。
これは東北に限ったことではなく、動画などを見たことによりバーチャルで精神的被害を受けた方がうつ病や自律神経失調症になりやすくなります。


これは、ストレスの器がバーチャルな精神被災でいっぱいになっているところに日常のストレスが積み重なり、症状が出るまでに時間差がかかるということです。


うつ病や自律神経失調症が激増する中、更に増えていきそうな状態です。
震災だけでなく、うつ病や自律神経失調症にどう対応していくか、知識や技術が増えれば増えるほど対応可能な患者さんが増えていきます。


院の経営にも非常に有効な知識や技術ですので、たくさん勉強しましょう!


日本自律神経研究会 代表 鈴木直人




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