2011年11月のメルマガ

専門家への壁 日本自律神経研究会 No.44

配信日:2011.11.24

こんにちは、日本自律神経研究会(JANA)の鈴木です。


6日、11日と無料の体験うつセミを行ったことは既にお知らせいたしました。
その参加者の中には、うつ病や自律神経失調症の患者さんが増えており、その対応に困ったために、心理学を学んたり、カウンセラーの資格を取ったりしている先生も複数いました。


状況にあわせてすぐに行動するのは非常にいいことですね。
しかし、その先生たちは…
「学んだものをどのように生かしたらいいのかがいまいちピンとこない」
とおっしゃっていました。


無料体験セミナーに参加して、そのつながりが見えてきたともおっしゃっていただきました。


うれしいことです。^^


しかしこれを聞いて鈴木は…


「専門家への壁」


という言葉が浮かんできました。


「専門家」になれば経営上とても有利になることは、何度となくお伝えしているので今さらお伝えすることはないでしょう。


問題は、その時に「壁」が存在するということです。


これは何も、うつ病や自律神経失調症の専門家に限りません。
肩こりや腰痛などを専門としていたところから、椎間板ヘルニアや頭痛の専門家になろうとするときも壁が存在します。


今までの自分の専門領域の隣の領域でさえ、深めるためにその領域の底辺から学ばなければなりません。


また、自分の専門領域とこれから取り込もうとしている領域の『つながり』を理解できないとなりません。


これはシナプス結合に似ています。


専門領域ではシナプス結合が多く、良い気付きや良い発想が生まれやすいですが、隣の領域では、その専門領域とシナプス結合がしていないか、もしくは結合していても数本?程度になるでしょう。


当然、領域が専門家ら遠ざかれば遠ざかるほどシナプス結合は少なくなります。
ですから、専門領域を広げる際には、専門領域との関連性が非常に重要になります。


これが「壁」となるのです。


関連性が分からないと、単体で学んでいるようなものですので、新しく学んだことを実戦でどのように生かしたら分からない。
そのことを心理学やカウンセラーの先生に聞きアドバイスされたことを実践しても、うまくいかないことが多いのです。


なぜなら、治療院に来る患者さんとカウンセリングルームに来るクライアントでは我々に期待していることが大きく違うからです。


そのため専門領域を広げる場合、元々の専門家領域と、新しく学ぶ領域との関連性を深く知っている方に学ぶのが一番効果的に学べるのです。


ですから、うつ病や自律神経失調症、心身症や心の病気の領域まで広げようとする場合は、体との関連性を深く知っている方に心理学やカウンセリングを学ぶ必要があるのですね。


鈴木は、それを深く知っているうちの一人だと自負しておりますが、鈴木が教えた先生方も、壁を乗り越え心の領域の専門家になりつつある方がたくさんいます。


「心身一如」や「心身相関」という言葉があるとおり、心と体のつながりは今さら鈴木はいうまでもありません。


しかし、心と体の双方からアプローチできる専門家は少ないのが現状です。
うつ病や自律神経失調症の既往歴がある鈴木としては、日本にもっと心と体の双方からアプローチが出来る専門家が増えて欲しいと思っています。


日本自律神経研究会 代表 鈴木直人


うつセミ 申し込み開始! 日本自律神経研究会 No.43

配信日:2011.11.15

こんにちは、日本自律神経研究会(JANA)の鈴木です。


すいません…  告知だけして申し込み開始を告知していませんでした。
ホームページから申し込もうとされた方、ホームページからは申し込みが出来ないようになっていました。
失礼いたしました。


うつセミの申込を開始いたします。


●身体反応だけでなく感情も自分を守るため。


ところで、先ほど患者さんにお話ししたことがあります。
それはあることに対して、


『やだな~と思う自分がいやなんです』


例えば、「仕事やだな~」とか、「あの人と顔を合わすのをやだな~」と思うとします。
そして「そんなふうにネガティブに思う自分が更にやだな~」と思ってしまう。
こんな感じです。


ちなみに、これを二次ストレスと言います。


一次ストレスで「やだな~」と思っているのに、そんな自分もいやだと思うと、二次ストレスも加わって、嫌な度合いは2倍にも3倍にもなってしまいます。


実は、嫌だと思うその感情はあなたを守るために湧いてきます。
ですから、嫌だと思う気持ちを嫌がる必要はまったくありません。
むしろ、嫌だと思う気持ちに「守ろうとしてくれてありがとう」と感謝しなければなりません。


風邪の時に熱を出すなど、身体症状もあなたを守るために起きていますが、感情もあなたを守るためにあるんですよ。


と、伝えたら納得顔で微笑んで帰っていきました。


だからと言って問題が解決するかどうかは別ですが、


少なくとも、自分自身でストレスを大きくすることはなくなります。


日本自律神経研究会 代表 鈴木直人


治療家として心と体。 そして頭。 日本自律神経研究会 No.42

配信日:2011.11.07

こんにちは、日本自律神経研究会(JANA)の鈴木です。


今日は我々の仕事、治療の根本的な話をさせて下さい。


病気の原因が心と体のつながりにあることが注目されてからもう何十年も経ちますが、鈴木はもう一つ足したいものがあります。
それは頭。 知性と言ってもいいでしょう。


体が『動き』だとすると、体が病気になるのは動きの障害と言えます。
筋・骨・関節の動きなどの体性神経系の障害から、内臓の動きなどの自律神経系の障害も含まれます。


体が『動き』の障害だとすると、心が病気になるのは『感情』の障害と言えます。
悲しみや怒りといった感情を抑え込んだりすることで、後々に、心だけでなく体に障害が及ぶことは多々あります。
身体表現性障害が典型的な分かりやすい病名ですが、通常の心身症なども感情の抑え込みなどによってよく起こります。


そして頭。
頭は知性とお伝えしましたが、知性の障害というと知的障害と感じてしまうでしょうが、そうではなくて、知識不足のことです。
「知性とは物事を知り、考え、そして判断すること」と定義すると、考えて判断するには、まずは物事を知っていないとなりません。
つまり、知識不足の状態で考えても、誤った判断を下してしまうのです。


例えばこれが経営の場合、誤った判断で起こした行動は、経営はどんどん悪化していきます。


病気の場合は、悪化させてたり新たな病気を作ったりします。
間違った対策とは、腰痛の時にバタフライをやるようなものですね。笑


そのため、心と体は重要だとは言いますが、知性(頭)もやっぱり大事です。


ちなみにご存知のとおり、脳は脳幹・辺縁系・大脳新皮質の三層に分けて考えられます。
脳幹は体。(体性神経系は新皮質ですが)
辺縁系は感情。
そして、新皮質は知性となります。


たとえ肩こりや腰痛であっても、重症の場合はどれか一つが抜け落ちていても治りが悪くなります。


筋や関節を治し、患者さんの感情を解消させ、そして患者さんに正しい知識を提供していく。
これが重症の患者さんを治していく良い方法の一つだと鈴木は思います。


◆昨日のセミナー


ところで、昨日のセミナーには17名の方が参加していただきました。
遠方から新幹線でいらした方も数名いらっしゃり、うれしい限りです。


鈴木は当日、心理学のワークショップ参加のため会場に15分前に入ったのですが、すでに多くの方着席しておられてびっくりしました。


セミナー内容は、かなり深い部分までお話しできまして、ビデオを撮っておけばよかったと少し後悔しております。笑


テクニックもその場で実感できる呼吸改善法の一つをお教えしました。
今日からでも使える手技なので、さっそく使っていただきたいと思います。


無料セミナーをやってみて、鈴木は思うことがあります。


それは…


「鈴木は出し惜しみが出来ない」ということです。


だって口が勝手にしゃべっちゃうんです。笑
「無料だからココまで」とか喋れればいいのですが、どうやら無理らしいです。


ということで、昨日は予定を30分オーバーしてしまいました。


参加されたい方は、11日の金曜日にも行いますので、ご参加ください。


日本自律神経研究会 代表 鈴木直人




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