2013年06月のメルマガ

うつとお酒 日本自律神経研究会 No.92

配信日:2013.06.26

こんにちは、日本自律神経研究会(JANA)の鈴木です。


うつや自律神経失調症の方は、砂糖やカフェインを摂取しない方がいい、というのは何度かお話ししておりますが、では、お酒はどうなのか? ということを本日はお伝えします。


まず、心身共に健康である方の飲酒に対しての生理的心理的反応は…


  • 適量だと心身共にリラックス効果が生まれる。
  • 過度だと心身ともにストレスを感じる。

この反応はうつの方でも変わりませんが、うつの方の多くは薬を飲んでいるので、お酒は問題になることもあります。
特に不眠症があり睡眠薬を飲んでいることも多いのですが、睡眠薬とお酒を一緒に飲むことは厳禁と言われています。


なぜなら、死に至ることがあるからです。
睡眠薬は、簡単にいうと脳の大脳新皮質を麻痺させて、眠れるようにします。
一方、お酒も大脳新皮質がマヒしてきます。


そのため、いつも背負っている役割や「ねばならない」を感じにくくなるため、リラックス出来るのです。
それが行き過ぎて男性はエロくなったりもします。笑


しかし、お酒と睡眠薬を一緒に飲むと、大脳新皮質だけでなくその奥の辺縁系や脳幹まで麻痺してしまいます。


脳幹まで麻痺すると大変なことになります。
脳幹は、心臓や呼吸をコントロールしているので、麻痺すると心臓が止まったり呼吸をしなくなってしまいます。
これは睡眠薬を大量に飲んで自殺をはかる時も同じです。
睡眠薬が多すぎて、脳幹まで麻痺してしまうのですね。


では、うつの方は睡眠薬を飲まなかったら飲酒はいいのか?


そのような疑問に答える研究成果があります。


シドニー大学が研究したところ、うつの方が過度の飲酒を続けると、学習能力・記憶力・精神的柔軟性が低下すると報告しました。


まぁ健全な人でもそうだよね、という報告ですが、今までこのようなうつと過度の飲酒についての研究結果がなかったようで、それなりに評価を得ているようです。


では、うつの方でも過度じゃなければ飲酒はいいのか、ということになりますがどうでしょうか?


先ほどお伝えしたように、適量だと心身ともにリラックスできるので一見よさそうですが、これも先ほどお伝えした通り、大脳新皮質がマヒしてくるため、自制が効かなくなりやすくなります。


「つい、もっと飲んじゃお」と飲酒が過度になること多いです。


リラックスをするのはうつ病の方にとってもいいのですが、お酒では自制が効かなくなり過度の飲んでしまうことになる。


ではどうする?


答えは簡単で、お酒以外でもリラックスできればお酒に頼る必要はなくなります。


例えば、心が緊張している方は体も緊張しています。
つまり、筋肉が緊張しています。
これを解きほぐすだけで体だけでなく心もリラックスは得られます。


また、体の緊張は感情を我慢することで起こることも多いので、感情を出すことも大切です。


患者さんの中で、日記を書いて自分の思いを外に出しているという方がおりますが、このようなことも一つの方法です。
更に感情を出すには動きや声があるといいのです。


そのため、自分のお気に入りの歌や自分の状況とマッチしてる歌などをカラオケで大きな声で歌うのもいいでしょう。
この時、つい体が動いてしまうようになるので、照れずにその動きを行ってみて下さい。


これは心身ともに健康な方でもストレス発散になりますが、うつの方は体力がない方が多いので、これをやるとぐったりと疲れることがあります。


しかし、ぐったり疲れもこのように感情を出した方がいいので、自分のスケジュールを考えながらやってみるのも一つの方法です。


日本自律神経研究会 代表 鈴木直人


線維筋痛症の痛みとシマウマや大腸菌 日本自律神経研究会 No.91

配信日:2013.06.17

こんにちは、日本自律神経研究会(JANA)の鈴木です。


今日は線維筋痛症の情報についてお伝えします。


線維筋痛症とは、全身に痛みが伴う原因不明の病気で、血液検査でもCTでもMRIでも異常な結果が出ません。


うつや自律神経症状も併発するので、患者さんとして来院された方もいるのではないでしょうか?


悪化すると痛みはひどく痛風のように小さな刺激でも激痛がはしり、日常生活も困難になることもあります。


原因は不明といわれていますが、鈴木の見解では原因不明の病気の多くはストレスが原因です。


(鈴木はそのストレスを4つに分類することはすでにご存じかと思います。)


線維筋痛症に限らず、どんな病気でもストレスを少なくすることで治るとは言いませんが、症状は軽減することが非常に多いです。) なぜなら、症状と自律神経が深く関わっているからです。


さて、そんな繊維筋痛症ですが、アメリカノースカロライナ州のディーン内科医が行った研究で、軽い運動が線維筋痛症の痛みを軽減させる可能性があるとの報告をいたしました。


今までは、運動を始めると痛みが悪化するので不安になり、運動を辞めてしまことが多かったそうですが、今回の研究では続けてもらったそうです。) すると、線維筋痛症の痛みが悪化するということはなかったそうです。


また、ゆっくりの散歩などの軽度の運動よりも早歩きのような中程度の運動の方が痛みを軽減させる効果があったようです。


これは何故なのでしょうか?


先ほどお伝えしましたとおり、線維筋痛症は原因が不明といわれていますが、鈴木の見解ではストレスです。
そのストレスを軽減させるのに、体を動かすというのは効果的だからです。


では、なぜ体を動かすのがストレスを軽減させるの効果的なのか?


ストレスとは本来「生命の危機」を知らせるためのものだからです。
生命の危機の時には体にはエネルギーが生まれます。


例えば、自然界でストレスを感じればそれから逃げるように体を動かします。
シマウマはライオンのにおいをかいだり姿を見たりしたらストレスに感じて走って逃げます。
これはシマウマのような哺乳類だけでなく、1000分の1ミリの大きさしかない大腸菌でさえ同じです。(大腸菌は有害物質が近づくと鞭毛を回して逃げていく)


この逃げるという作業には必ずエネルギーが必要になります。
分かりやすくいえばカロリーです。
シマウマが走って逃げるのも大腸菌が鞭毛を回して逃げるのもエネルギーが必要なのです。
そしてシマウマも大腸菌もそのエネルギーを使って逃げます。
逃げ切れば生き続けられるし、逃げ切れなければ死にます。


重要なことは、シマウマも大腸菌もストレス時に生まれたエネルギーをちゃんと使っていることです。
しかし、我々人間はストレスを感じても走って逃げるということをほとんどしません。
つまり、ストレスで生まれたエネルギーを使っていないのです。


我々の人間は生物として高等に発達したおかげで、日頃の生活の中で野生動物のように生命の危機を感じることはほぼありません。


ではストレスがないかというと、そんなことはありません。
多くの人日々ストレスを感じています。
つまり、我々人間は生命の危機という生物学的ストレスを感じることは少ないが、社会的ストレスを非常に感じるのです。
そして、社会的ストレスは走って逃げなくても命が危険になることはないというも重要です。


社会的ストレスもストレスなので、体の中にはエネルギーが生まれます。
そしかし、社会的ストレスは走って逃げる必要がありません。
つまり、体の中に生まれたエネルギーが消費されません。


これが多くのストレスが原因である病気の原因だと鈴木は思っています。


つまり、線維筋痛症の方が運動で症状が改善したのは、今まで感じていたストレスに対してのエネルギーを解放させたと考えられます。
軽度の運動よりも中程度の運動の方が、症状の軽減率がよかったのもうなずけますね。


ちなみに、線維筋痛症の方は不眠にもなりやすいですしうつ病にもなりやすいです。


日本自律神経研究会 代表 鈴木直人


うつセミ第7期卒業&女性セブンの取材。 日本自律神経研究会 No.90

配信日:2013.06.10

こんにちは、日本自律神経研究会(JANA)の鈴木です。


先日、うつセミと呼んでいるうつ病・自律神経失調症 対応セミナーを大阪・福岡で開催することをお伝えしましたが、6月5日に第7期のプラクティショナーコースの方々が卒業を迎えました。


アンケートは後日ホームページ等で掲載させていただきますが、とても大きな学びを得ていただいたようで鈴木もたいへんうれしく思います。


ストレス社会といわれずいぶんと立ちますが、うつ病や自律神経失調症はますます増えています。
ほとんどの病院は相変わらず薬を出すだけで何もできないのが現状です。


我々治療家がきちんと対応できるようになれば、ずいぶんと社会も変わるのではないかと鈴木は考えています。


そう思い2008年から始めたうつセミですが、いつの間にかに5年半がたっていました。
走っていると時間が経つのがとても速く感じますね。


今回はビビりながら大阪・福岡でうつセミを開催します。
何をビビっているかというと、西日本をアウェイな感じがしています。笑
一応、ETCのほうで過去に2回大阪でセミナーを開催しているのですが、はたして人数が集まるのかなど、ちょっと参加人数が読めない感じでドキドキです。


もし、うつ病や自律神経失調症にご興味がある方がいらっしゃいましたらホームページでもご紹介いただけると嬉しいです。
うつ病や自律神経失調症の患者さんはますます増えており、対応できるようになれば患者さんを増えることでしょう。


ところで、最近マーケティングをサボっていたからかどうかわかりませんが、7期のうつセミを参加されていた先生に「ETCって何ですか?」と聞かれてしまいました。


「私が経営法を教えている団体です」と答えたら、「そんなこともしてるんですか」と驚かれてしまいました。


すいません、ETCはもう10年も前からやってるんですが…
という気持ちでした。笑


●女性セブンに日本自律神経研究会が取材されました。



会員の先生にはすでにお声をおかけしましたが、日本自律神経研究会が女性セブンに取材をされました。


うつ病を整体で治すという日本自律神経研究会が行っていることが珍しいのでしょう。
一般紙なので記事の内容は大したことはないですが、ご覧になりたい方は立ち読みだけでもしてみて下さい。 6月6日発売です。


日本自律神経研究会 代表 鈴木直人


うつ病・自律神経失調症 対応セミナー In大阪・福岡 申込開始 日本自律神経研究会 No.89

配信日:2013.06.03

こんにちは、日本自律神経研究会(JANA)の鈴木です。


お待たせしました。
うつセミの大阪・福岡の申込が本日スタートです。
今回は本気で学べるプラクティショナーコース以外に気軽に参加できる入門セミナーを用意いたしました。
また、プラクティショナーコースのダイジェスト動画もありますので、ご興味のある方はご覧ください。


詳しくはこちらまで↓
日本自律神経研究会 セミナー情報ページ


日本自律神経研究会 代表 鈴木直人




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