2023年01月のメルマガ
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引き寄せの法則の注意点 新年ご挨拶 日本自律神経研究会 No.234
配信日:2023.01.07
新年、あけましておめでとうございます。
日本自律神経研究会の鈴木です。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今回は新年らしく、「幸運」をテーマにお話しさせて頂きます。
「心理」や「自律神経」の学びになればうれしいです。
「幸運」という言葉を聞いて、私は…
一昔前に流行った
「引き寄せの法則」
という言葉を思い出します。
それとともに、昔ある患者さんがおっしゃったこの一言も思い出します。
「昔、知り合いに誘われて宗教の会合にいったらそこで…
『マイナスなことを言ったらマイナスのことを呼び込むので口にしてはいけない』って言われたんです」
その宗教が「引き寄せの法則」のことを言っているのかどうかは分かりませんが、この患者さんはその後、難病になり当院へ来院することになりました。
なぜでしょうか?
< 引き寄せの法則が通じない人たち >
ご存知の方も多いでしょうが「引き寄せの法則」とは
「ネガティブなことを考えるとネガティブなことを、ポジティブなことを考えるとポジティブなことを引き寄せる」
という法則です。
しかし、ポジティブな考えをしてもポジティブなことが寄ってこない方がたくさんいます。
それはなぜか?
ということを私なりにお話しさせていただきます。
< 無意識の特性 >
人の心には「意識」と「無意識」があります。
そして無意識には、引き寄せる働きがあるといわれています。
詳しくは割愛しますが、「集合的無意識」や「ゼロポイントフィールド」など、人々の無意識の奥深くは、地域や時代を超えてつながっているという仮説があります。
つながりがあれば「類は友を呼ぶ」というように、ポジティブにはポジティブが、ネガティブにはネガティブが寄ってくるという趣旨は理解できます。
しかし、ここで問題が生じます。
ポジティブなものを引き寄せたいからといって、ネガティブな考えを無理やり抑圧すると、逆にネガティブを引き寄せてしまうことになります。
なぜなら、意識的に抑え込んだ思考や感情は、全て無意識に追いやられるからです。
無意識には引き寄せる力がありますので、追いやられたネガティブが仲間を引き寄せます。
その結果、自分の周りにネガティブなことばかりが起きるということになります。
< 生理的にも同じ結果になるメカニズム? >
実はこれって体も同じです。
ネガティブな思考や感情を抑え込むと必ず筋肉が緊張します。
この緊張が脳に伝わり脳も緊張します。
少しぐらいなら大丈夫ですが、量や頻度が多ければ脳の緊張は高まります。
すると、今の状況は危険と判断し、警戒心が強まります。
その結果、生き残りのために自分にとってマイナスなことに敏感に反応するようになるのです。
こうなるとネガティブなことが目に付き、あたかもネガティブなことが多く起きているように感じ、ますます警戒感が強まります。
すると、更に脳はネガティブを探すようになり、起きる可能性が極端に少ないことまで妄想し、それに対して脳がまた緊張してしまいます。
こう考えると、ネガティブな思いはきちんと解放し、無意識の中にネガティブな思考や感情が入らないようにする必要があります。
後は吐き出し方ですね。
このメルマガご覧いただいている多くの方は専門家ですから、患者さんやクライアントに合ったやり方で解放させるやり方があると思います。
コロナで開催をしていませんでしたが、日本自律神経研究会でも「体を変えて心を変えるワークショップ」行っていますが、ネガティブなものを体を使った動きできちんと感じて解放させるのは 心身を元気にさせる基本となります。
では、あなたのもとに幸運が訪れる一年でありますように願っております。
日本自律神経研究会 代表 鈴木直人