2024年01月のメルマガ

「いい人」になろうとするのは病気です 日本自律神経研究会 No.248

配信日:2024.01.22

こんにちは、日本自律神経研究会(JANA)の鈴木です。


あなたには「いい人」になろうとする習慣はありますか?


人は社会性を重んじる動物です。
それゆえ、社会性のために自分自身を犠牲にしてしまうことも…。
それらは美談として語られ、教育に使われます。
しかし、行き過ぎるとそれは病気の元となります。
いや、病気そのものと言ってもいいでしょう。


霊長類以降の動物は、組織的に生きていくことを生き残りの戦略としました。
サル・ゴリラ・オラウータン・チンパンジーなどは、組織運営に優れ、みな群れをなして生活しています。
逆に言うと1匹では生きていけません。
そのため、群れのみんなから嫌われないように生きていかなければならなくなりました。
群れから追い出されたら、待っているのは死です。


霊長類から発達した我々ホモサピエンスも同じ。
1人では生きていけないので、仲間に嫌われることを極端に恐れます。
これは遺伝子に組み込まれているぐらい強い恐怖心です。
そのため、人はつい「いい人」になろうとしてしまうのです。


この日本では群れから追い出されても生きていくことはできます。
しかし、遺伝子レベルでそれを恐れてしまうのです。
そのため、人は「いい人」になろうとして、群れから嫌われないようにふるまう習性があるのです。


すると、自然と「戦う」という能力が落ちてしまいます。
うつや不安症の多くの原因は「戦う能力」の低下です。
または「戦う能力」はあるけれど、それを大きく抑圧していることです。


患者さんのなかにも勘違いしている方が多いのですが、戦うという行為は、相手を傷つける行為ではなく自分を守る行為です。
ですから、戦うべき時にはいい人になろうとせずに戦う必要があるのです。


戦うべき時に戦わなければ、戦う能力が落ちていくのはいうまでもありませんね。


では戦う能力とは一体何なのでしょうか。
神経でいえばそれは「交感神経」です。
つまり、戦うことを抑制していたら戦えない体になり、交感神経が働けなくなるのです。
すると、血圧も体温も上げられず、体の能力は全て低下します。
その結果ストレスに弱くなり、うつや不安で悩むことになるのです。


このメルマガをご覧の方は、うつや自律神経などに興味のある治療家やセラピストだと思います。
そのため、上記のようなことを頭に置き患者さんに関わっていただきければ、色々なアプローチができることと思います。


また、ご自身についても同じです。
十分に戦える体になっているか、自問自答してみてください。
これは筋力が強いとか弱いとかの話ではありません。


2/14(水)に開催する『体と心のワークショップ』では、この「戦う能力」というのも一つの大きなテーマとなります。
ワークに参加されると、いかに「戦えない体」=「交感神経の働けない体」になっているかを実感できるでしょう。
改善法もお伝えいたしますので、ご興味があれば下記をご覧ください。


来週は「戦う体」の逆である「頼れる体」についてお伝えいたします。


●『体と心のワークショップ』詳細とお申込み


日本自律神経研究会 代表 鈴木直人


『顎関節症テクニックセミナー』4月から開催 日本自律神経研究会 No.247

配信日:2024.01.11

少し遅いですが、あけましておめでとうございます。
日本自律神経研究会の鈴木です。
今年もよろしくお願いします。


さて、セミナーのご連絡が続いておりますが、今回は4月から開催する『顎関節症 テクニックセミナー』のご連絡です。


顎関節症は、単なる関節や筋肉の障害ではなく、自律神経系に深く関与しているため、不眠・めまい・頭痛といった症状だけでなく、うつ・パニック・不安症などの原因にもなります。


なぜなら、顎関節症は以下の二つのルートで脳の機能を低下させるからです。 詳しくはこちら


『顎関節症 テクニックセミナー』は、初級3か月、中級3か月、上級3か月の計9か月間かけてじっくり学びます。


テクニックだけでなく、顎関節症に関連する解剖学や生理学も学ぶため、初心者の方でも分かりやすく学べるようになっています。


ご興味のある方は、下記の「詳細とお申込み」をご覧ください。


詳細とお申込み


日本自律神経研究会 代表 鈴木直人




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